20年前頃からたびたび話題になっている「あだ名禁止」。
最近でもYahoo!ニュースで取り上げられ、話題になっています。
あだ名を禁止にし、さん付けをすることで学校でのいじめを防止していこうという目的があるようです。
メディアではビートたけしさんや、不登校YouTuberゆたぼんさんが話題にしていることで、さらに波紋を呼んでいます。
今回は、当事者である子どもやその親、ネットでの声も踏まえてまとめています。
*「あだ名禁止」はいじめ防止に繋がるか?
学校現場ではあだ名禁止がいじめを未然に防ぐと考え、児童にそのように教育しているようですが、ネットではあだ名禁止がいじめ防止に繋がるかという議論がされています。
賛成派では、
- いじめ因子を未然に防げるほうがいい
- 自分も過去に呼ばれたくないあだ名で呼ばれていたから、一律にさん付けには賛成
- 大人になればみんなさん付け。親しくもないのにあだ名の方がおかしい
反対派では、
- あだ名禁止を禁止することだけがいじめを防止するわけではない
- あだ名で喧嘩やトラブルが起きたら指導のチャンスなのでは?
- あだ名を禁止するのは大人が決めることじゃない
まだまだたくさんの意見がありますが、大まかにまとめました。
ネットでの意見は両極端ですね。
賛成派の考え方は、
未然にいじめを防げるならそれに越したものはない
反対派の考えは、
むしろトラブルに発展しそうになったら教師が介入して指導をするべき
といった声がいじめ問題に対して大きいようです。
*「あだ名禁止」「さん付け」にする学校側の言い分とは?
あだ名を禁止する校則を設定する小学校もあるようですが、学校側は何を目的としているのでしょうか。
先に書いた通り、いじめを助長させる可能性の排除が大きな目的と言えます。
あだ名には愛称と蔑称があるものの、子どもにそれらを区別させるのは難しく、また、さん付けは相手を尊重する呼び方だと教えるのも教育だということで、敬意を育む場と考えているようです。
*「あだ名禁止」子ども、子育て世代、それぞれの意見は?
一方、子ども、子育て世代の声はこのようになっています。
子ども
・最初(小学1年)からさん付けだから特に変だとも思わない
・「お姉さん」になったようで嬉しい
・授業ではさん付け、休み時間や放課後はあだ名で呼び分けている
子ども自身は早くから馴染んでいる様子が見られます。
子育て世代
・違和感を覚える
・子どもの人付き合いに横槍を入れているようでちょっと・・・
・社会は基本さん付けなので早くから慣れさせる意味では良いと思う
親世代からは戸惑いの言葉が聞かれる一方、昨今いじめが後を絶たない現状から「あだ名禁止を皮切りに、複合的にいじめの要因を無くしていくのが大切」と考える人もいるようです。
*「あだ名禁止」に対するゆたぼん、ビートたけしの反応は?
不登校YouTuberとして知られるゆたぼんさんは「あだ名禁止は思考停止」と発言し、学校の指導に対して批判しています。
また、ビートたけしさんは芸能界のあだ名事情を取り上げて、小学校のあだ名禁止を「バカバカしい」と言います。
評価する人もいるらしいけど、オイラから見たらバカバカしくて仕方がないよ。それじゃあ、芸能界なんてあだ名、あだ名のオンパレードじゃないかよ。
〜(中略)〜
おそらく教育委員会や学校関係者は、そういうのを「イジメ」だと決めつけて、防ぎたいんだと思う。「ウチの学校ではしっかり対策してますんで」と万が一のための予防線を張ってるんだよな。
学校現場ではたくさんの子どもを抱えているため、どうしてもいっぺん通りの教育になってしまいます。
なんでもかんでもオブラートに包んでしまう教育は、実はそういう問題を抱えてるんだよ。「あだ名禁止」みたいな逃げ道じゃ、本当のイジメ解決にはならないんだっての
「あだ名禁止」によりいじめの原因を排除しても、「なぜいじめはいけないのか」という根本的なことを教えるのが、教育現場に求められることなのではないでしょうか。
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