2022年の6月終盤、災害級とも言われる暑さが観測されていましたね。
急な気温上昇により、日中はエアコンの効いた部屋にいましょう、などとメディアも報道していました。
そんなさなかも、政府からは節電の呼びかけがあったり、コロナ対策で換気をしなければならないといった事情もあり、学校では暑さに耐えなければならない状況を強いられていると言います。
なかなか設定温度を上げてくれない教師にしびれを切らしている人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな教師にエアコンの設定温度を変えるよう説得する、その根拠・理由をまとめていきます。
*根拠1:適切なエアコン温度で学校での成績があがる
令和3年4月1日に施行された文部科学省の学校環境衛生基準では、教室等の環境について『17℃以上、28℃以下であることが望ましい』とされています。
https://www.yozemi.ac.jp/ad/osaka/osaka-column/202204/temperature-humidity.html
学校の成績は室温によって左右されるようです。
体感でも寒すぎたり、逆に暑すぎたりして勉強に集中できない!と思ったことがあります。
研究によると、脳の回転や作業スピードが必要とされる作業を行う際は、室温を低めにした方が作業効率がアップするそうです。
また実際の成績については、
年間の平均最高気温が1℃暑くなると、子供の学力が偏差値換算で0.045程落ちるようです。
この結果は実際はアメリカの調査によるものですが、日本の夏においても同じことが言えるのではないでしょうか。
*根拠2:エアコンをつけずに身体に熱がこもるとどうなるか
通常、成人は暑いとき「肌からの放熱」と「汗による気化熱」で体温調節をしています。
ですが、小学生は汗をかく機能が発達しきっておらず、放熱による体温調節に頼ることになります。
また、放熱も気温が高すぎるとうまく働かなくなり、熱中症の危険が高まります。
放熱のために血管が拡張した状態が続くと、血液が足の方にたまり、脳への血流が減ることにより、授業に集中しづらくなります。
*エアコンをつけるべき理由
根拠1・2を元にエアコンをつけるべき理由をまとめます。
- 教室内の気温が28℃以下になるよう設定することで勉強の効率UP
- 小学生は汗をかく機能が発達していないため、体を適正な温度まで冷やすことが必要
- 学校での熱中症予防
*エアコンをつけないと起こる熱中症の怖さ
熱中症は暑さによる体温の上昇だけではなく、
- 脱水状態
- 栄養状態
- 激しい運動の有無
などの様々な起因があります。
学校で熱中症を起こさないために朝ごはんをしっかり食べるのは当たり前ですが、気をつけてほしい点です。
他にも、休み時間に水分をとるよう子どもに伝えるとともに、授業中も水分補給ができる環境を整えてもらえるよう、エアコンの設置とともに学校側に求めても良いと思います。
*学校のエアコン、ネットでの様々な声
教室にエアコンがついて涼しくなったけど、寒暖差アレルギーのある娘は、鼻炎が悪化。体温調整のために、一枚上着を羽織らせて欲しいと学校に連絡。学校の対応。「寒かったら手を挙げてね」まさか、エアコン切るから…みたいな?いや、それをやって欲しくなくて提案したのに😵
— かいかいり~ん😏 (@8IAMHf9D7FHVu3F) July 1, 2022
うちの子の小学校からお知らせが出た。
暑いから、なるべく教科書などは学校に置いていき、ランドセルも背負ってこなくていいよ。暑すぎて昼休み外で遊べないから、昼休みはなくして早く帰れるようにするね。
そういう内容。
ありがてえ。— Dee-Dee (@Hinadori_Neko) July 1, 2022
そもそも何故公立小中学校の校舎にエアコン設置が必須となっていないのか?
教育や学校運用管理の規範を策定している関係省庁や施政に対して疑問は覚えないのかね?
そういうのをやるのが国家公務員の仕事なのでは— 秘密のどんぐりの木管理人 (@kanrinin_tak) July 9, 2022
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